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意外に思われるかも知れませんが、資金繰りの窮地に陥った企業がまず検討すべきは、銀行への返済のリスケジューリングです。
リスケジューリングとは
リスケジューリングとは、金融機関から融資を受ける場合などに約束した支払条件を、銀行との話し合いによりそれまでの条件より緩く変更することです。
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A社は、メインバンクであるB銀行から期日が6か月の手形貸付を受け、これまで期日到来時に更新で対応してもらっていた。ところが、担当店の担当者から連絡があり、今後も支払いの目処が立たない以上、これ以上の更新はできないとの電話連絡を受けた。そこで、当事務所の弁護士が社長と同行して、「これまで更新で対応してきたので突然更新しないと言われても困る。直ぐに決済資金は用意できない。もし、更新できないとなると当社は法的整理を選択せざるを得ないが、その場合、弁済率は極端に下がる。事業計画書を速やかに提出し、今後の返済計画案を示すので、今回は何とか更新していただけないだろうか。」と事情説明し、今後の事業計画書及び返済計画案を提出することを条件に手形貸付の更新手続きを取ってもらった。 |
B社は、海外のメーカーから精密機械の部品を輸入して国内で販売する事業を展開しているが、複数の銀行から勧誘されて為替デリバティブ取引を行っていた。ところが、円高が極端に進んだため、為替デリバティブ取引の履行が困難となった。そこで、弁護士が介入して一旦各銀行に対する支払いを停止し、その後、バンクミーティングを開催してプロラタ返済(債権者平等弁済)案を示し、各銀行の了解を取り付け、その後、プロラタ返済を行いながら各銀行と交渉して法的整理を回避することができた。 |
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